2015年3月に京都市内を散策したときに偶然見つけた建物のご紹介です。
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敷地の隅に建つこちらの小屋、温室との説明でしたので中には鉢植えが置かれているか、又は物置でしょうか?軒先の高さは私の肩くらいまでしかなく、とても小さな建物です。
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中に入ってみてびっくりです!窓辺に座ってお茶をいただきました。室内は暖かく、本当に快適で居心地の良い、絶妙のスケール感です。
説明によると、ここの主は遺伝学者であった駒井卓博士(京都帝国大学理学部教授)。外国で見た温室がとても気に入り自宅の庭につくったそうです。
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住宅部分は米国人建築家・ヴォーリズによる設計。
1927年(昭和2年)の建築です。
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ゆったりした階段はとても上がり降りしやすく、又この階段下はトイレになっているのですが、そのトイレの天井のカーブがとてもきれいでした。そのようなあまり見えない部分をうまくデザインしたヴォーリズの設計に感銘を受けました。
実用的で優しい設計をすること、住宅をつくる上ではとても大切な事ですね。
→駒井家住宅(京都市指定有形文化財)
所在地:京都市左京区北白川伊織町64